シャトー・アヌト |　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

シャトー・アヌト

シャトーの歴史

18世紀初頭からワインを生産しているドメーヌです。当初は「アント」という名前だったこのシャトーは、1789年のフランス革命に先立つ土地区画整理に端を発しています。ポール・アレクサンドル・デクロ―・ド・ラ・コストが最初の所有者です。シャトーは、1870年に再建されたシャトーは、現在もそのときと同じ姿を保っています。現オーナーの祖父であるロベール・リュックがドメーヌとその葡萄畑を購入したのは、1930年代の変わり目のことでした。2006年に、グザヴィエ・ボーマルタンがドメーヌの経営を引き継ぎました。産業界でキャリアを積み、サンテミリオンのシャトー・ラロックの復興に並行して携わった後に、グザヴィエ・ボーマルタンは、ペサック・レオニャンの畑にある家族のドメーヌのワインに新たな視点を与えることを選択したのです。

希少で寛大なテロワール

ビジョンはいたってシンプルで、この美しいテロワールのポテンシャルを真摯に表現するというもの。伝統的な手法や所作を尊重し、優しく、機転を利かせて熟成させます。4haという小さな土地には、まったく異なる性質の区画という、比類のない宝物が隠されているのです。ひとつは粘土、ひとつは石灰岩、ひとつは砂利です。そのため、葡萄の品種は足元に最適な土壌を見つけることができるのです。メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンの3種です。また、栽培方法も全面的に見直しました。区画の排水、それぞれの土壌の性質に合わせた葡萄品種と台木、葉面を増やすための高木仕立て、根を張るための土壌改良、手作業による剪定と、葡萄の樹一本一本を尊重した栽培作業、そして寄生虫の圧力に応じた合理的な治療。同じスピリットで、現在、完全に近代化されたセラーを建設中です。

合理的で理性的

醸造と樽熟成は、伝統的な手法に敬意を払いながら、繊細かつ機転を利かせて行われています。エミール・ペイノーの弟子であり、ペサック・レオニャンのアペラシオンで30ヴィンテージを醸造してきたエノロジスト、セルジュ・シャリットがドメーヌのチームに加わっています。「シャトー・アヌトのプロジェクトはとても興味深いものです。このドメーヌは小さくて管理しやすく、大きな可能性を持っています。刺激的です。投資額は相当なもので、畑の新しいビジョンから生まれた最初のワインは、喜びと品質を約束するものです。ワイナリーでは、この精神が浸透しています。抽出はソフトで、樽熟成はわずかに木の香りがするだけです。」合理的で理性的、それがアヌトのエッセンスです。ワイン造りの各段階において、自然が葡萄に与える純粋さが保たれているのです。