シャトー・ペトリュス |　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

シャトー・ペトリュス

天国の鍵を持つ聖ペテロ

ペトリュスの歴史は、何世紀にもわたって刻まれてきました。12世紀にはすでに、ペトリュスのワインはフランス王フィリップ二世の宮廷で愛飲されていました。このドメーヌの名前は、地名に由来しています。この場所はサン・ピエールと呼ばれてきました（ピエール＝ペテロ＝ペトリュス）。ペトリュスのワインのラベルには、天国の鍵を持つ聖人ペテロが描かれています。1770年に取得したアルノー家が長い間、ドメーヌを管理してきました。19世紀末、ペトリュスはポムロールでヴュー・シャトー・セルタンに次ぐ最高のワインの一つでした。以来、メドック地区の2級畑のレベルで販売されています。

ケネディ家のお気に入り

20世紀初頭、サバン・ドゥアールの手に渡ったドメーヌは、1925年にエドモン・ルバが一部を購入し、1945年にすべてを取得。その直後、彼女はジャン＝ピエール・ムエックスに独占販売権を譲り渡したのです。二者による効果的な努力によって、ペトリュスの評判は高まり、価格はメドックの最初の偉大なワインのレベルにまで達しました。ワインは輸出され、ケネディ家のお気に入りとなったのです。ペトリュスはボルドーのランキングには登場しませんが、最高峰のワインと比較され、際立っているようです。2003年にジャン＝ピエール・ムエックス氏が亡くなった後、その息子でデュクロ商会の社長であるジャン＝フランソワ・ムエックス氏の所有となりました。2018年、コロンビア出身のアメリカ人起業家アレハンドロ・サント・ドミンゴ氏に、資本金の20％を推定2億ドルで売却されました。

並外れたテロワールの上に広がる葡萄畑

ポムロール台地の頂上に位置する区画にある11.3haの葡萄畑は、並外れたテロワールの上に広がっています。ペトリュスの最大の特徴は、ユニークな土壌の特性です。畑はアペラシオンの最も高い地域、標高約40mに位置し、青粘土の台地上にあります。ドメーヌの台地を構成する青い粘土は、鉄分を豊富に含んでいて、土の中に水を蓄えるのです。この大切な資源が季節に関わらず供給され、とくに乾燥した時期には決定的なポイントとなります。葡萄の樹は、アペラシオンの中でも最も標高の高い場所にあり、平均樹齢は約40年です。栽培密度は1haあたり6300〜7000本です。ドメーヌの敷地は広くありませんが、世界で最も優れたワインのひとつを生み出しているのです。