シャトー・クリネ |　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

シャトー・クリネ

1595年まで遡るシャトーの歴史

控えめながら確かな存在感を放つシャトー・クリネは、ポムロールの中心にある有名な台地の最も高い場所にあって、入口の赤いシャッターと美しいバラが目印です。このアペラシオンで最も古い葡萄畑のひとつであり、葡萄畑が存在した痕跡は1595年まで遡ります。この畑も同様に、比類ない個性と品質を備えたワインを提供します。11haにメルロー88%、カベルネ・ソーヴィニヨン12%が植わっていて、平均樹齢は42年です。かつて「マラソンマン」として知られたロナン・ラボルドは、才能にあふれ、何事にも断固とした態度で臨み、1999年から家族で経営してきたクリネのドメーヌを2004年に管理し始めました。彼は他のクリネ・ファミリーと共に、植え替え、環境に優しい手法の開発、ワイン醸造施設の再建、クリネの流通の再編成など、大幅な変革に取り組んできました。

様々な区画の個性の組み合わせ

砂、粘土、砂利が絶妙なバランスで混ざり合った土壌は、何世紀にもわたって太陽と雨にさらされ、栄養分とミネラルを含んでいます。様々な区画の個性を組み合わせることで、風味とアロマが織り成す複雑なパッチワークが出来上がります。ワイナリーに運ばれるすべての葡萄は、厳格な選別プロセスを経てからその年のワインとして使われます。到着時の最初の選別の後、高速で精密なエアテック選別機と、さらに手作業による繊細な選別の段階を経て、最良の葡萄のみがタンクに運ばれます。樽のダボ穴にはねじ式の栓が用いられ、完璧な気密性を保証します。最新式の圧搾機は、葡萄の果皮から独自の特徴を持つ果汁を抽出します。円錐形の容器は、葡萄を重力によって静かに特注のタンクに移すことを可能にしています。

テロワールの最も美しく正直な表現を味わう

セラーには、それぞれの畑の区画に合わせて、温度調節が可能な小型のステンレスタンクがあり、その中で発酵が行われます。それぞれの区画の果汁は、自然でユニークな特徴を保つために別々に醸造され、その後別々に樽で熟成されます。ブレンドの段階になって初めて、最終的に必要な比率でひとつにまとめられ、遊び心に満ちた、エレガントに際立つ複雑な風味のデリケートなバランスが生まれます。ワインはフランス産オーク、ドイツ産オーク、オーストリア産オークの新樽60%で平均16カ月熟成され、各区画の熟成に使用される樽の種類は、葡萄の要件に対応するように慎重に選択されます。それぞれの区画を完璧に熟成させるために必要な特性を正確にバランスをとることができるよう、異なる樽職人による樽、異なるトーストの樽、異なるサイズの樽を厳選して保管。クリネのテロワールは複雑な生態系であり、それが開花すれば、クリネのワインを通して最も美しくピュアな表現が味わえるのです。