シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト|　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト

丘の上のシャトー

シャトー・グラン・ピュイ・ラコストは、メドック地区で最も古いドメーヌの1つです。その歴史は16世紀にまで遡る、興味深い家族の物語です。「グラン・ピュイ」という名前は、中世の文献にすでに記載されており、「丘、小さな高さ」を意味する古語「ピュイ」に由来しています。その名の通り、畑はメドックの1級畑と同じようなテロワールを持つ丘に位置しています。16世紀以来、この土地は代々一族に属し、1920年まで結婚によって直系が続き、1978年に別の家族、ボリー家とつながったのです。メドックの5級で、畑はポイヤックの最も高所の地域にあり、素晴らしい水はけを保証しています。メドックすべての格付けされたクリュのなかで、1855年の格付け時に所有していたのと同じ畑を持つ、稀なクリュの一つです。

テロワール

土壌は砂利、沖積石で、雨水の優れた排水性を保証しています。メドックの土壌のオリジナリティは、200万年の歴史に由来しています。砂利は第四紀の地質学的産物で、ピレネー山脈からガロンヌ川によって運ばれた石が、河口のジロンド川のほとりに堆積したものである。現在では、砂利に砂と少量の粘土が混ざった、さまざまな深さの層が形成されています。この砂利質の土壌は、日中の熱を吸収し、夜間に葡萄に放出するという利点があり、過度の温度差をなくし、葡萄を均一に熟成させることができます。カベルネ・ソーヴィニヨンは、メルロよりも成熟に時間がかかる晩熟品種なので、砂利が発する熱によって成長が促進されるのです。

現在も家族経営

現在のオーナー、ボリー家は1980年のヴィンテージから古いキューヴをステンレススチールに換えました。1978年の購入時に荒廃していたこのシャトーは、現在は魅力的に改装されています。グラン・ピュイ・ラコスト社は、大企業に属しているわけではなく、家族経営です。メドックと葡萄畑をこよなく愛したジャン・ウジェーヌ・ボリー氏が購入し、長男のフランソワ・グザヴィエに譲り、シャトーと醸造設備が徐々に改修され、現在は、長女のエメリーヌも事業に参加しています。葡萄畑とその管理方法は、ヴィンヤード・マスターであるアントニオ・フロレスが担当、エリック・ボワスノは醸造コンサルタントを務めています。彼の積極的な協力なしには、手法の決定やアッサンブラージュは行われません。ボワスノ家から醸造家としての訓練を受けたクリステル・スピナーは、2012年から研究開発を監督しています。彼女の経験は、フランソワ・グザヴィエとその子供たちの理想的な支援となっています。