シャトー・オー・カルル
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シャトー・オー・カルル
知的・文学的なサロン
フロンサックの丘に位置するシャトーは、14世紀から17世紀にかけてボルドーで活躍した名家ド・カルル家によって15世紀に建てられました。ヴィタル・カルル修道院長はボルドー病院を1390年に設立し、ジャン・ド・カルルは1520年頃、フランソワ一世の下でボルドー議会の議長を務め、フランソワ・ド・カルルは1561年にボルドー市長に就任。17世紀以降、シャトー・ド・カルルは知的・文学的なサロンとなりました。マルグリット・ド・カルルの夫であるラ・ボエシーとその親友モンテーニュは、カルルで頻繁に談義しました。驚異的な美貌の持ち主で、ルソー、ボーマルシェ、ディドロの友人であったブフレ侯爵夫人は、18世紀末、最後のカルルの城主となりました。
ポムロールやサンテミリオンの高級ワインに対抗
1900年にジロンド上院議員のギヨーム・シャストネ・ド・カスタンが購入し、その息子でアカデミー・フランセーズの著名な歴史学者ジャック・シャストネ・ド・カスタンが継承しました。その孫娘であるコンスタンスと彼女の夫ステファン・ドルーレが現在のシャトー・ドゥ・カルルのオーナーです。20haの所有地の大部分は、隣接するポムロールやサンテミリオン地区の高級ワインに対抗して大きな成功を収めた、1994年に発売されたプレステージ・ワイン、オー・カルルの醸造に充てられています。ここがドメーヌの真髄です。メルローが90%を、カベルネ・フランとマルベックがそれぞれ5%を占めています。
ボルドーで初めて重力を使ったワイナリー
2003年に完成した新しいワイナリーは、ボルドーで初めて、選果台から瓶詰めまでの間、重力に従ってワインが醸造できるよう設計されました。ワインは新樽で最長24カ月間熟成されます。この歴史的シャトーの見学の最後には、ワイナリーにてシャトー・ド・カルルとオー・カルルのテイスティングが行われ、葡萄畑のパノラマが楽しめるようになっています。オー・カルルは、シャトー・ド・カルルの厳選された区画から生まれたワインで、特別なキュヴェというわけではありません。栽培、醸造、熟成は、ボルドー右岸のトップクラスの畑で使用されている、最も厳しく先進的な手法を採用して行われているのです。