ヴェネア |　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

ヴェネア

愛と友情の物語

ヴェネアは2010年に設立された若いワイナリーで、アブルッツォ州フォッサセシアの町の近くに10haにわたって広がっています。ヴェネアは、愛と友情の物語です。オーナーであるパオルッチ家では、自然を「愛する」ことが生活の一部になっています。自然の寛大さに感謝し、自然への深い配慮と尊敬の念を持って、永続的な相互関係を築くよう努めています。ヴェネアの名は、かつてローマ帝国がヴェヌス・コンシリアトリクス（「平和をもたらす者」）に捧げた神殿を思い起こさせるもので、その遺跡にはサン・ジョヴァンニ・イン・ヴェーネレ修道院が紀元9世紀に建てられました。

完熟した状態で収穫されるモンテプルチアーノ

アブルッツォ州は、イタリア中部の海、丘、山の間に位置しています。この山間部は古くからワインの産地であったため、葡萄の栽培に必要な条件をすべて備えています。気候は地中海性気候で、夏は暑く、冬は乾燥した湿潤な気候です。しかし、イタリアの他のワイン産地と比べると、降雨量は多く、気温は低い。このような気候条件のもと、葡萄は軽くて適度な酸味のある、質の高いワインを生み出します。ニコリノ・パオルッチの祖父と父は、アブルッツォ州南部のテッレ・ディ・キエティのなだらかな丘陵地帯で、長年にわたって葡萄を栽培していました。ニコリノは、思い切って自分のワインをつくることにしました。ヴェネアのモンテプルチアーノは完熟した状態で収穫されるため、味はふくよかでしっかりしていますが、他のモンテプルチアーノに時々見られるようなほのかな甘みはありません。

古いものと現代的なものの融合

パオルッチ家は、海とマイエッラ山塊に挟まれたこの土地に強く、しっかりと結び付いているのです。ニコリーノ、セレーナ、ミケーレ、エレナは、素晴らしいワインに出会える宝箱であるこの小さな王国の、王と女王なのです。ニコリノ・パオルッチは、地元の協同組合のワイナリーで何年か働いた後、自分のワインビジネスをする時期が来たと悟りました。そして、妻のセレーナとともに、4世代前から所有していた両家の土地を合併し、「カンティーナ」を立ち上げました。しかし、このような豊かで重要な背景を持つヴェネアが、過去の時代に縛られていると考えるべきではありません。例えば、総合的病害虫管理を実施することで環境に配慮しているなど、ワイン造りに対する彼らのアプローチは、新しいトレンドに対応しているのです。ヴェネアのスタイルは、古いものと現代的なものを混ぜ合わせながら、土地に焦点を当て続けています。